はじめに
最近多肉植物を育て始めました。
きっかけはコロナ下で家でもできることを探していたこと、漠然と植物の栽培に興味があったことです。
2021年の8月の頭にサボテンの種をまいて育て始めたのが初めてです。
その時の記事です。
栽培を始めた当初は栽培に使用する土については無頓着な私でした。
しかし、栽培をはじめて4、5ヶ月が経った頃、書籍を読み、いろいろな用土を混ぜて利用するということを考え始めました。
そこで実際に書籍やネットで調べ、自分で様々な用土を買って用土作りに挑戦してみました。
本文の最後の方にも記述していますが、使用感はかなり良いです。
そのような経緯もありまして今回は植え替えの際に使用している土について書いてみようと思います。
土を買う場所について
最近はamazonや楽天など、通信販売の環境が充実しているため、もちろんこれらの手段を用いても土は入手できます。
ですが、土に限ってはホームセンターがおすすめです。
ホームセンターで購入することのメリットは、
お客目線での品揃えが豊富で、土選びに失敗しません。
特に量に関しては2Lから10L以上の大きいものまで袋売りされています。
店員さんもいるので分からないことがあれば聞くことも可能です。
近くにホームセンターがなくても一度は足を運んでみることをおすすめします。
通信販売のメリットは、
数キロもする重い土を自分で運ぶ必要がないので、大量の土をまとめ買いできます。
10l入りの土を一袋買って持ち帰ることを考えても、かなり疲れるだろうと言うことは想像に難くありません。
ですが、裏を返すと2lほどの容量が小さいタイプの土は取り扱っていないことが多いです。
またamazonなどの通信販売では価格の変動があったり、適正な値段で売られていないことも多いです。
なので、最初はホームセンターへ足を運び、必要な分量だけ購入して持ち帰ります。
その後、栽培量が増え、土をまとめ買いするタイミングで通信販売を利用して10l入りなどの土を購入するのが良いかと思います。
私は、底石、赤玉土は通販で購入しましたが、それ以外の土はホームセンターで購入しました。
今まで使用していた土
私が栽培を始めてまもない頃にメインで使用していた土はサボテン用の用土です。
こちらをサボテン以外の多肉植物にも使用していました。
粒が比較的大きく、排水性もかなり良いので根が大きく、乾燥した環境を好む植物に使用するのが良いと思いました。
下でも記述していますが、今はこの土は、改良用の土として他の土に少量混ぜ込む形で使用しています。
5L ¥529円
この砂の配合は以下のようになっています。
上で紹介したのは5Lですが、2Lのものもあります。
2L ¥258円
一見、同じ土に見えたのですが、配合されている土が微妙に違います。
2L用土
- 軽石
- バーミキュライト
- 木質堆肥
- ゼオライト
5L用土
- 軽石
- バーミキュライト
- パーライト
- 木質堆肥
なぜ容量によって配合の内容を変える必要があるのか分かりませんでしたが、同じ種類の土でも2Lと5Lのもので違う場合があると言うことになります。
是非とも配合内容も注意して見ていきたいと思います。
この土の評価
あくまでも個人的な意見にはなりますが、「大きめの苗に使用しましょう。」と言うのが本音です。
粒が大きめで配合されている用土の種類も少ないので、排水性が高い上に根付くまでに時間がかかります。
ある程度苗が大きく、根もしっかり伸びているものであれば、植え替え後も多少の衝撃で苗が倒れることはないです。
ですが、種まきや、まだ芽が出て数ヶ月の芽の育成に使用するのであればこの土はあまり本来の役割を果たすことができないでしょう。
その場合は多肉植物用の用土でも粒度の細かいものを購入した方が良いでしょう。
自分で配合した土
以下に最近使用している土の配合を紹介します。
結論から申しますと、鉢の底に軽石を敷いた上に
赤玉土、鹿沼土、ピートモス、川砂、くん炭、パーライトをそれぞれ
2:2:2:2:1:1
の割合で混ぜた土を使用しています。
各土の説明は、下に書いていきます。
また、ホームセンターなどでも購入できる基本的な土を使用していますので、是非最後までご覧ください。
また通販サイトでの値段、リンクも記述させていただいていますが、時期により値段が変動する可能性がありますのでご了承ください。
底石(軽石)


鉢の底に敷く石です。
底に敷くことで排水性を高めることができます。
多肉植物は、季節によって休眠期、生育期と分かれているものがほとんであるため、時期に応じて水分量を調整させることが重要になってきます。
特に乾燥気味の環境を好む植物になると、保水性が良すぎても根が腐る原因となってしまいます。
水やりから1週間ほど経っても土が乾かないような状態で、底石を敷いていないなら、この石を底に敷いて植え替えるだけで改善されます。
こちらは通販でも売っています。
ホームセンターの方が安い場合もあり、種類も豊富ですので、そちらもご検討ください。
5L ¥306円(amazon)
赤玉土


赤玉土(あかだまつち)は栽培では色々な用途に使用される基本用土です。
他の用土と混ぜて使用することで鉢植えに最適な用土となります。
お店では大粒、中粒、小粒、細粒と大きさによって別々に売られている場合がほとんどです。
大粒のものは底石にも使用されます。
また、苗の大きさによって粒の大きさも選ぶこともできます。
特徴としては通気性、排水性、保水性、保肥性を高めてくれます。
要するにこの土の役割は、空気の通り道を作り余分な水を適度に外へ流します。
さらにある程度の水分を保持し、肥料の養分を蓄えてくれるというバランスの良い土なのです。
また弱酸性なので、有機物の吸収をよくします。
赤玉土は、特に様々な用途があり、通販でも品揃えが豊富です。
ですが、やはり一度はホームセンターでも品定めいただくことをおすすめいたします。
5L ¥385円
鹿沼土


鹿沼土(かぬまつち)は赤玉土同様に基本用土として様々な用途で用土として使用されます。
粒の大きさも大粒から細粒まで別々に売られていることが多いですので、栽培する植物に合わせて粒の大きさを選ぶこともできます。
また、こちらも酸性の用土なのですが、赤玉土よりも酸性が強いです。
赤玉土に混ぜて使う他、酸度の調整などにも使用します。
他の土と混ぜて使用する分には酸性の度合いは気にしなくても良いかと思いますが、鹿沼土単体のみで苗を植える場合は酸性に強い種類のものかを少し考えた方が良いかもしれません。
こちらも赤玉土同様に基本用土として多く利用されているため、品数は豊富です。
こちらもやはりホームセンターで自分の目で見て粒の大きさなどを確かめて購入するのがおすすめです。
5l ¥286円(amazon)
ピートモス


ピートモスは酸性の用土で、保水性、保肥性が高く、改良用土として利用されます。
酸性の度合いでもあるpHを調整したもの、pH無調整のものもあります。
極度な酸性は好ましくないので、pH調整を調整してあるか否かは確認しておくと良いです。
また個人的には、小さな苗を植え替える場合は、粒度が細かいこの土は小さい根にもよくなじんでいると感じています。
こちらも比較的多くの種類が通販でありました。
ですが、おすすめはやはりホームセンターで選ぶことです。
pHに関する情報も実際に目で見た方がわかりやすいです。
5L ¥210円(amazon)
川砂


川砂は多肉植物の用土としてよく利用される改良用土ですが、基本用土として紹介されているサイトや書籍も見かけます。
排水性を高め、混ぜることで水はけをよくします。
こちらの砂も比較的粒度が細かいので、小さい苗を植えたり、種を播く時に使用する用土には是非加えたい土です。
こちらも私が使用しているものと同じものが通販にありましたが、ホームセンターで購入した時よりも2倍くらい値段が高かったのでここでの紹介は控えさせていただこうと思います。
私は2Lの川砂をホームセンターで200円ほどで購入できました。
くん炭


くん炭はその名の通り、もみ殻などをいぶし焼きにして炭にしたもので、改良用土として利用されます。
混ぜることで排水性を高めることができます。
また、これまでの用土と違い、アルカリ性であるため、酸性を中和して弱酸性に調節することにも利用できます。
くん炭は通販ではあまりお手軽なものが出回っていなかったため、こちらも商品のリンクは載せないこととします。
やはりおすすめはホームセンターへ行き、実際に目で見て確認して購入することです。
2Lで200円ほどで販売されています。
¥4000円で100Lまとめ売りと言う商品を見ましたが、とても100Lは使いきれそうにありません。
サボテン用の土(パーライト代わり)


本来はパーライトとして紹介させていただきたかったのですが、一番最初に購入したサボテン用の土がかなり余っていたので、現在はそちらの方を用土に混ぜています。
私ごとで大変恐縮であります…。

このサボテン用の土だけではかなり排水性が高いのと、粒が大きめで、小さい苗を植え替えた時に苗がなかなか根付かず、安定しませんでした。
なので現在は主成分でもあるパーライト要員としてを他の用土と混ぜ合わせることで利用しています。
本来紹介したかったパーライトに関しては、amazonで比較的手ごろのものが見つかりました。
ただし、時期によって価格が変動したりしますので、やはりホームセンターへ行き、ご購入を検討された方が良いかと思います。
5L ¥286円
配合済み用土(初心者用)
土を混ぜるさいに色々な土を購入しましたが、これだけ色々な種類の土を買って、結局使用せずに無駄にしてしまうのではないかと心配される方もいらっしゃると思います。
ですが、そんなときの心強い味方がいます。
それはすでに多肉植物用に配合されている土も販売されているということです。
1L ¥294円(amazon)
例えば上のような用土はホームセンターでも販売されており、誰でも簡単に多肉植物用の用土を手に入れることができます。
また、ここでも念を押しておきますが、通販では値段の変動が起こりやすく、実物を目で確認することもできません。
ですから、まずホームセンターなどの大きめの店に一度でも足を運んで欲しいと思います。
通販よりも安く販売されている場合もありますし、目で見て選ぶので土の質感をより感じやすくなります。
最後に(自作用土の使用感など)
最後になりましたが、ここで紹介させていただいた土は、多肉植物の栽培を始めてから半年弱の私の経験を色々な意味反映しているかと思います。
しかし、使用感としてはかなり良いです。
やはりサボテン用の土だけでは、他の土ではなくて大丈夫なのだろうかと言う不安や、小さい苗や種から芽が出てきたばかりの芽が安定しなかったり、発芽しなかったりと様々な不安や苦労がありました。
しかし、色々な種類の土を混ぜることで、粒が細かいものから大きいものまで様々な役割を持った土たちが苗を安定させ、水分を適切に保ってくれていると実感します。
冬の季節でも鉢に水をたっぷりと与えても2、3日で程よく乾燥します。
もちろん、苗の方も安定して自立しています。
少々土がえぐれたくらいでは苗は倒れません。
他にも色々な用土がありますので、状況によって検討していきたいと思います。
最後までありがとうございました。
参考書籍
実際の写真を載せた多肉植物の性質、育て方はもちろん、用土の配合比率、肥料、仕立てなどの周辺知識もなども分かりやすくまとめられてあります。
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多肉植物の図解、用土、仕立ての基本的な内容はもちろん、多肉植物の寄せ合わせ、リースの作成、インテリアとしてもお洒落に飾るための手法も図で分かりやすく書いてあります。
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