はじめに
今回は多肉植物の種をまく時の方法やポイントを自身の経験を踏まえながら書いていこうと思います。

今回は春目前のこの季節、数ある多肉植物の中でも人気の高いエケベリアの種を中心にまいていきます。

エケベリアは春秋の季節に生育期を迎えるよ。
種を購入できる場所
下のリンクよりYahoo!ショッピング内の販売サイト「多肉植物ワールド」へ移動します(別のウィンドウで開きます)。
私もよく利用する多肉植物の種や苗を多数販売している優良なお店です。
種をまく(?)とは
ところで「種をまく」と聞いて皆様はどのような作業を想像するでしょうか。
土を入れたプランターを用意して、指で土に窪みを作って、種を窪みにまいて、土を被せて…等の作業を想像されると思います。
しかし、上に述べたような作業はエケベリアの種をまく上ではほとんど行いません。
なぜかと言いますと、種が埃のように小さいからです。
実は種が小さいということはエケベリアだけでなく多肉植物に多く共通している特徴なのです。
下は実際のエケベリアの種です。

指でつまむことができないくらい小さいです。
なので小さい種に対応した種まき手法が必要なのです。
種を「まく」というより「置く」という感覚の方が近いです。
僭越ながら、以下に実際に私が取り入れている種まき方法を紹介させていただきます。
また、つい先日、多数のエケベリアの種が発芽しましたので、その写真も載せておきます。

是非最後までご覧ください。
準備するもの
多肉植物の種をまいていくにあたり、以下のものを用意しておきます。
- 土を入れたプランター(必須)
- 霧吹き(土を湿らす)
- つまようじ(必須)×1本
- 少量の水(つまようじの先を湿らすため)
- テッシュペーパー(つまようじの汚れを取る)
- ネームプレート(あると良い)
土を入れたプランター
土を入れたプランターについては、これがなければ種をまくことができないので事前に必ず用意しておきます。
下に示した過去記事におきまして、種まき用の用土についても記述させていただきましたので、是非ご覧ください。
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霧吹き
霧吹きは、土を湿らせて土全体を安定させるのに使用します。
土が乾燥していると、種が土の表面から飛ばされやすくなってしまうので、予め湿らせた土の上に種をまく必要があります。
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つまようじと少量の水
つまようじは種を移動させる指のような役割を果たしてくれます。
このつまようじを少量の水で先端を濡らすことで、水の表面張力だけで種をつまようじの先端で釣竿のように捉えることができます。
霧吹きで軽く湿らせるのもありです。
詳しくは以降の「手順」にて述べさせていただきます。
テッシュペーパー
テッシュペーパーはつまようじの汚れを拭き取るために手元に置いておきます。
以降の「手順」の章にて詳しく述べさせていただきます。
ネームプレート
ネームプレートは以下の画像のような、プランターの土に挿して使用するものです。

上の画像のものは高さは6cm5cmです。表記ミス、大変申し訳ありません。
この余白の部分に種の種類を書いておけば、後々どこに何を植えたかを忘れずに済みます。
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同じものではないが、こちらの方が安くてわずかに大きいので書き込みやすい。
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手順
周りの環境
種まきをする場所ですが、必ず風が吹かない場所で行ってください。
種が小さいので少しの風圧で種が飛ばされてしまう可能性があります。
できれば室内がベストです。
無風の場所を確保したら、机の上など手元がよく見える場所に移ります。
土を入れたプランターを容器やトレーの上に乗せるなどして土が下からこぼれても汚れないようにします。
土は予め霧吹きを利用して、土を崩さないように十分に湿らせておきます。
また、できれば容器の底に水を張って土を常に湿らせた状態にしておくと、種を土にのせやすくなります。

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汚れても良い作業台などの上でも良いです。
また、種をまく前に予めネームプレートを土に挿しておいて、どこにどの種をまくかを分かりやすくしておきます。

以降は、細かい地道な作業になりますので、椅子などに座って落ち着いた状態で行うと良いです。
作業イメージ図
プランターを体の正面に置いて、種の入った包装紙とつまようじと水、テッシュペーパーを横に置いたら種まきの準備が完了です。

種を土の上に置いていく
種の包装紙を慎重に開けていきます。

種を剥き出しにしたら、利き手につまようじ、反対の手に種入りの包装紙を持ちます。
つまようじの先端を水で軽く湿らせたら、その先端に種をひとつ付着させます。

種がとても軽いので水の表面張力だけで種をキャッチすることができます。
これを土の表面に優しく擦りつけて種を土に着陸させます。

1つの区画ごとに5つほどの種を等間隔で種を置いていきます。
たまに種が等間隔で置きにくい場合もありますが、芽もかなり小さいので種の間隔が狭くなっても現時点ではそこまで問題ではありません。
つまようじの先端が土で汚れたら横に置いたテッシュペーパーに土をなすりつけます。

つまようじの先端が乾いたら再び水で湿らせます。
この作業をひたすら繰り返します。
すごく面倒ですが、この方法が一番確実性が高く、種が無駄にならない方法だと感じています。
種まき後について
種をまき終わりましたら、土が乾かないようにしつつ、発芽するまで日当たりの良い室内などで管理します。

このとき、主に「腰水」という給水方法で管理します。
容器の底に水を張ってプランターの底から吸水させる方法です。
腰水については、管理方法も合わせてこちらの以下の記事にて詳しくまとめさせていただきました。
発芽した!
実際にこの方法で以前にまいていた種が発芽したものがこちらの写真です。

うまくいけば、3週間〜1ヶ月ほどでここまで成長するかと思います。
種をまいたのが2月の頭で少し寒すぎたかとも思いましたが、1週間くらいたつと芽が出始めてきたので安心しました。
最後に
3月に入ると身に染みて春の暖かさを感じるようになりました。
春から初夏にかけては夏用の多肉植物の種を中心にまいていこうと思います。
夏の多肉植物といえば、サボテン、アロエ、アガベあたりが馴染み深いのではないのでしょうか。
私も検討して参ります。
夏用の多肉植物の種をまきましたら、その様子も是非記事にしていきたいと思います。
是非お待ちいただければと思います。
本日もお疲れ様でした。