はじめに
今回は、
「聞いた事はあるけど実際にやった事はない!」
というテーマのもと、科学実験をやってみようと思います。
タイトルにもある通り、クエン酸を使って10円玉をピカピカにしてみようと思います。
これは私が子供の頃から気になっていた実験の1つです。
少し硬い話にはなりますが、法律上、硬貨は故意に傷つけてはいけません。
なので、10円玉をなるべくやさしく扱うということに注意します。
実験結果
今回の実験における、10円玉の「Before」→「After」は以下のようになります。


実験前と実験後では明らかに10円玉の輝きが違います。
実は、研磨剤などを使用してさらに時間をかけて磨いてやることで鏡のようにきれいにしてやることもできます。
ですが今回は「お手軽に実験したい」ということで、
クエン酸を使用して黒ずみを取るところまでを筆者が実際に行った手順をもとに書いてみようと思います。
用意したもの
- 黒ずんだ10円玉
- クエン酸
- プラスチックの容器(汚れても良いもの)
- 割りばし(10円を取り出すため)
- 雑巾やテッシュペーパー(10円玉を拭くもの)
上のものがあれば、誰でも簡単に実験ができます。
クエン酸に関しては、お店に行けば薬局や洗剤のコーナーで見つけることができると思います。
私が実際に使用したものは、たまたま家にあった以下のものになります。

ただ、薬品によってはクエン酸の配合の仕方が異なりますので、
上で紹介させていただいたもの以外の実験の結果は異なる場合があります。
確実に実験を成功させたい方は、少し手間がかかりますが、
以下のようなクエン酸の結晶で、水に溶かす量を調整することで容易にクエン酸水溶液を作れます。
私が実際に購入したもの↓

このクエン酸の容器は見た目が理科室に置いてあるような薬品に見えますが、
水に溶かすことでお掃除のお供にはもちろん、
疲労回復効果を狙って普段のお料理にも使ったりと探せば探すほど幅広い使い道が見つかります。
また、以降の記事でこのクエン酸を利用して他にも様々な実験、検証を私自身が行っていこうと思います。
実験手順(激落ちくん)
手順はとても簡単です。
- 10円玉を容器に入れる。
- 10円玉が浸るまでクエン酸水溶液(クエン酸の激落ちくん)を静かに注ぐ。
- 20〜30分ほど待つ。
- 10円玉を取り出し、拭き取る。
上の手順を実際に私が撮影した写真とともに以下でもう一度順を追っていきます。
1.10円玉を容器にいれる
なるべく10円玉同士が重なり合わないように容器に並べます。
どうしても容器を汚したくない場合は、以下のようにラップを敷いて実験を行うこともできます。

2.10円玉が浸るまでクエン酸水溶液(クエン酸の激落ちくん)を静かに注ぐ。
10円玉が完全に浸るまでクエン酸水溶液(クエン酸の激落ちくん)を注ぎます。
私が使用したクエン酸の激落ちくんの場合、スプレーノズルの部分はキャップのように取り外せるので、取り外してから中の液体を静かに注ぎます。

3.20〜30分ほど待つ。
ここまで進みましたら、容器を平らな場所に置き、30分ほど待ちます。
以下に簡単に時間経過ごとの10円の様子を写真で示してみます。
5分後

10分後

20分後

ここまで時間をおくと、実験前との違いがはっきりと感じられます。
あらかた黒ずみが落ちましたら、割りばしで雑巾やテッシュペーパーに1枚ずつ取り出していきます。
4.10円玉を取り出し、拭き取る。
クエン酸の水溶液から10円玉を取り出したら、いらない布やテッシュペーパーでクエン酸水溶液を完全に拭き取ります。
このとき、少し指先でこすり、剥がれかけた汚れも拭き取ります。
記事の冒頭で載せた通り、「キラキラと輝きが眩しい」というほどまでには至りませんでしたが、実験前と比べると見違えるほどきれいに黒ずみが取れました。

実験手順(王道:クエン酸水溶液手作り)
- 容器に100gの水に対して30gのクエン酸を入れ、混ぜる。
- 容器に10円玉が重ならないように静かに入れる。
- 20〜30分ほど待つ。
- 10円玉を取り出し、拭き取る。
1.容器に100gの水に対して30gのクエン酸を入れ、混ぜる。
水は1mlで1gですので軽量カップで100mlを計り、容器に入れます。
クエン酸は水100gを入れたものを計りに乗せ、30gになるまでクエン酸を入れます。

クエン酸を入れた直後は、クエン酸の結晶が水に溶け切れていない場合がありますので、溶けて完全に透明になるまでよくかき混ぜます。
2.容器に10円玉が重ならないように静かに入れる。
クエン酸水溶液が飛び散らないように10円玉を静かに入れます。
このとき10円玉が重ならないようにします。

3.20〜30分ほど待つ。
30分くらい待つと10円玉の汚れがかなり落ちてきますので、タイミングを見て10円玉を割り箸で取り出します。

4.10円玉を取り出し、拭き取る。
割り箸で10円玉をいらない布、テッシュペーパーなどに取り出します。

以下は自分で作ったクエン酸水溶液を使用した実験前と実験後の比較になります。


汚れの落ち具合や汚れの落ちるスピードは激落ちくんを使用した時とほとんど大差はありませんでした。
最後に
実験後は、クエン酸で濡れた手や道具などは水で洗い流し、きれいに拭き取りましょう。
今回はクエン酸を使用しましたが、酢やレモン汁などの酸性の調味料でも同じような結果が得られるようです。
機会があれば試してみたいと思います。
参照サイト:https://www.rieikai.com/kanagawa/blog/elementary/4966/